大内田岩戸神楽
神楽保存会のみなさん
(観光情報誌はっち 2022年 春号掲載)
想いによって守られる「美しい風景」と「大内田岩戸神楽」

赤村は自然あふれる美しい農村です。村を流れる今川と平野部に広がる田園風景、そして山に囲まれた景色は、昔からずっと変わらず残っています。そんな赤村の北東部、茶碗を伏せたような不思議な形の「戸城山」の麓にある大内田地区には、360年以上前から伝わる伝統的な「四月岩戸神楽」という神祇があります。
村の指定無形文化財であるこの神楽は、その昔、大内田地区に牛馬の疫病が流行した時、困り果てた村人が大祖神社でおみくじを引いたところ「4月神楽をすればよい」と書かれてあり、大祖神社の氏子が「(大内田地区が)3軒になるまでで続ける」と誓って以降、毎年4月中に必ず行われています。
この神楽について、大内田岩戸神楽保存会の方は「どこか神秘的で、人々を懐かしい気持ちにさせてくれます」と話してくれました。しかし、少子高齢化による後継者不足に悩まされており、伝統を受け継ぐ難しさに苦悩しつつも「できることをやるしかない」と、この神楽を継承していくことを強く決意しているそうです。
赤村に暮らす人々によって守られてきた「美しい風景」と「大内田岩戸神楽」は、これからも多くの人を魅了していくでしょう。

「神楽を育て、次代に継ぐことは難しく、人それぞれに悩みを抱えながら頑張っています。いつか是非、観に来てほしいですね。」

大内田神楽発祥の地、大祖神社は現在でも大内田地区の人々の暮らしと共に大切な場所として親しまれている。
※記事の内容は2022年3月時点のものです
大内田岩戸神楽
場所 | 赤村大字内田1188 |
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電話番号 | 0947-62-3000 問合わせ先:赤村 総務課 |