POT Dye & Design 村上夕子さん

(観光情報誌はっち 2022年 春号掲載)

田川に帰って来て、自然の豊かさを再認識。
モノの在り方は自然との共存から生まれる。

田川市で生まれ育った村上夕子さんは、 高校卒業後、専門学校を経て上京。テキスタイルデザイナーとして生地のデザインや制作で活躍する中、東日本大震災で被災。そんな中、仕事や生活に対しての価値観の変化を感じていたタイミングで、家族の介護のため田川へ帰ることに。

地元に戻った村上さんは、豊かな自然を目の当たりにし、山の草木を使った植物染めを始めます。そして、香春町の特産品である「干し柿」に注目し、その原料である「香春町産渋柿」で作った「柿渋」で染めた商品を作りたいと香春町地域おこし協力隊に着任しました。

また、竹林整備のため伐採した、竹の葉や、桜の木、伸びきった人参の葉など、不要になった植物を譲り受け、染め物に活用。「誰かにとっていらないものが、素敵なもの、役に立つものになるのがおもしろい」と話す村上さん。

さらに、洗って繰り返し使える梱包資材「パンヤノバック」を開発。「梱包材・プラスチックフリー」を目指した「はかりうりマルシェ」の運営など、村上さんの活動にはモノの在り方に対するメッセージが含まれています。積み重ねた「知識」と香春町の「資源」に「想い」を重ねた村上さんの活動は、香春町の新たな地域資源として色づきはじめています。

「捨てられるもの」を「役に立つもの」に生まれ変わらせたい!植物染めの出張教室もお受けします!
お気軽にお問い合わせください!

※記事の内容は2022年3月時点のものです

POT Dye & Design

染色体験や商品について興味のある方は、お気軽にDMにてお問い合わせください。