会社概要
名称 位登産業株式会社
代表者 代表取締役社長 平塚 博 史
所在地 〒826-0044
福岡県田川市大字位登1956番地
TEL 0947-44-0348(代表)
FAX 0947-45-6208
主な事業 石灰製品の製造、販売
創業 大正7年
創立 昭和16年3月26日
資本金 1億4千万円
株主 住友大阪セメント株式会社(100%)
位登産業訪問
2015年5月26日(火)10時~12時
多忙な中での取材申し込みを快諾していただき、また、当日は懇切丁寧なご説明をしていただき、
誠にありがとうございました。改めて、衷心よりお礼申し上げます。
幼少のころより親しんできた「位登産業」を訪ね、石灰の製造工程の見学、製品の説明を受けてきました。会社の沿革の中に、大正7年(1918年)位登石灰工業株式会社が設立され、石灰石の採掘、生石灰、消石灰の製造販売を企業化。昭和16年(1941年)位登産業株式会社が設立され、この事業を継承とありました。旧猪位金村の重要産業だったことがわかりました。また、ホームページにある旧猪位金村(現 田川市)沿革史には、
『石灰は本村内に於ける重要産物にして年々の生産甚だ大なり。
将来宜しく改良を加へ益々生産の大ならん事を計るべきなり』
の記録に触れ、当時の猪位金村の位登産業にかける大きな夢を感じました。
「東の香春岳、西の関の山」とは誰も言わないですが、これからはこのように言っても過言ではなさそうです。
両者は、同じ石灰石を産出している田川地区の2大石灰石生産地ですね。
石灰と聞いても私の日常生活の中では、あの白い粉(覚せい剤ではない)のように、あまりなじみがないものでした。
家庭菜園するときに、白い粉(石灰)を購入して、土壌の酸性を中和するために白い粉を畑に降りかけているだけの知識しか持ち合わせませんでした。
皆様、石炭石が身近なもとしてどのように使用されているかご存知でしょうか。
以下取材してきた内容の主なものをご紹介します。
生石灰と消石灰の性質として
1 水と反応し、熱を発する(生石灰のみ)
2 強アルカリ性
3 不純物質の吸着
4 自然の白色
5 エコな(環境にやさしい、害にならない)素材
6 日本で採れ加工生産し使用できる地産地消資源
という説明を受けました。なるほど。おもしろいですね。
このような石灰の特性(強み)を利用して、私たちの生活に役立っています。
1 水と反応し、熱を発する(生石灰のみ)性質の活用事例
地盤の基盤固め用として、地中の水分を蒸発させ堅固な土台作りに有効です。また、化学反応により地盤が締まる。
2 強アルカリ性の活用事例
鳥インフルエンザや口蹄疫が発生した時に、テレビで白い粉をまいているシーンを見た
ことがありますか。あの白い粉が消石灰です。消石灰の強アルカリ性の消毒作用を利用
しています。消石灰は時間とともに自然に帰る無公害の素材です。
環境にやさしいエコ物質です。
3 不純物質の吸着
製鉄産業の鉄製造工程で不純物を吸着し良質の鉄をつくるために使用されます。
また、工場やゴミ焼却炉の公害対策の排ガス吸着剤として使用されています。
4 自然の白色
昔の紙は年数がたつと黄ばんできていました。しかし、石灰を活用した中性紙は長年使
用しても黄ばんできません。白色のままです。これは、石灰の白色が利用されている例
です。また、一部化粧品にも使用されています。
5 エコな(環境にやさしい、害にならない)素材
石灰原石→焼成→生石灰→水と反応(水和反応)→消石灰→放置すると二酸化炭素を吸収→炭酸カルシウム(無公害な物質)≈(ほぼ等しい)石灰原石
と自然にサイクルするので、化学反応の過程で有害物質を生成しないエコサイクルな物質です。
6 日本の地産地消資源
日本は加工貿易の国で、ほとんどの原材料は輸入に頼っていますが、
石灰は地産地消の素材です。日本で採れ日本で製品化し日本で使用する。輸出入はほとんどない素材です。しかも、使用後は自然に帰る無公害な物質です。
その他の身近な例として、酒のワンカップを加熱するとき、弁当を温める時、海苔の缶内にある乾燥剤等に使用されています。結構身近にあるもんだなと気づかされました。
位登産業はJIS認定工場です。
「こだわりを持ち続けたい」
これが常に高純度、高反応性を保ち安定した品質の製品を送り出すための原動力です。
長く続く会社の理念の一端に触れた感じがしました。
皆さん。
不思議に思いませんか。「石灰」って、「石の灰」と書くんですね。
生石灰の粉を見た時に、真っ白い自然色の粉(灰)でした。なるほど。
以下、位登産業のホームページより
製品情報
石灰とは、石灰石、生石灰(せいせっかい、きせっかい、なませっかい)、消石灰(しょうせっかい、けしせっかい)石灰系肥料それぞれの俗称、あるいは総称です。
生石灰とは
石灰石を900℃~1100℃程度に熱すると分解し、二酸化炭素と生石灰となります。生石灰は水と激しく反応して吸収、発熱するため、乾燥剤に用いられるほか、発熱を利用してお弁当や缶入り清酒の加温剤としても使用されています。その反応の激しさから、密閉せずに放置しておくと、空気中の水分を吸収して消石灰になります。水と反応した際に消石灰ができるため、水溶液はアルカリ性となります。主成分は酸化カルシウム(CaO)で、一般的には白色ですが、不純物により色が付くこともあります
消石灰とは
生石灰に水を加えると激しく発熱した後、消石灰ができます。消石灰は水に少し溶け、その水溶液(石灰水)は強いアルカリ性となります。そのため、酸性土壌や酸性河川の中和に用いられるほか、こんにゃくの凝固材としても使用されています。密閉せずに放置しておくと、空気中の二酸化炭素を吸収して、炭酸カルシウムになります。石灰乳に二酸化炭素を反応させて作られた炭酸カルシウムは軽質炭酸カルシウムと呼ばれ、軽炭、軽カルなどと呼ばれています。主成分は水酸化カルシウム(Ca(OH)2)で、一般的には強い白色ですが、不純物により色が付くこともあります。従来、その強い白色を生かしてグラウンドの白線引きに用いられていましたが、触ったり吸い込んだりした時の刺激が強いため、最近はあまり使用されていません。
苦土肥料とは
苦土肥料には、大きく分けて苦土生石灰、苦土消石灰、炭酸苦土石灰の3種類があります。これらは、普通の石灰よりもマグネシウム分が強化された製品です。苦土とは、ドロマイトとよばれるマグネシウムを多く含んだ鉱石のことです。
製品紹介
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