レポーターの「けれど空は青」です。
今回は小説「青春の門」でお馴染みの香春岳と「青春の門」を中心に進めたいと思います。
作者の五木寛之氏と言えば、日本を代表する作家さんです。
シリーズ全体では2000万部以上も売上げているとか。
1975年には映画にもなり、吉永小百合、小林旭、仲代達矢などすごい人たちが出演しています。
そんなすごい小説は田川からはじまります。
五木寛之氏 「憧れの地」 田川
講演会などでも五木氏はこのようことを言われます。
①太平洋戦争後に朝鮮から八女に引き揚げてきたこと。
②引き揚げてからはアルバイトで茶の行商をした。
③当時、田川などの筑豊地域の人々は景気もよくたくさん茶を買ってくれた。
④どうせ引き揚げてくるなら筑豊がよかった。
⑤なので若い頃に「筑豊」に憧れがあった。
などなど、当時の筑豊への思いが・・・・・。
「青春の門」は1967年直木賞受賞後、新鋭の作家として大変人気であった1969年に連載がはじまります。
・1961年ごろの香春岳(採掘方式を変えたため本格的に山頂が削られていく)
・五木氏がアルバイトで行商で来た時はまだ山肌しか削られてなかったみたいです。
当時の風景
・1966年ごろの香春岳
「青春の門」の連載がはじまったころ、田川では数えるほどしか炭鉱は残っていませんでした。
田川では多くの方が集団就職などで近畿、東海、関東地方に職を求めて田川を離れました。
その様な時代背景のなかで「青春の門」は連載をスタートさせたのです。
ちなみに炭都田川の最後の炭鉱はは第二豊州炭坑です。
第二豊州は香春岳の近くにあり、この炭坑跡地は映画「青春の門」のロケ地となりました。
吉永小百合さんなどの役者さんもこのボタ山に登りました。
・写真は1970年ごろの第二豊州炭坑ボタ山。
・数年後にロケ地として使用されます。
現在の香春岳
香春岳も低くなり、当時の姿ではありません。
映画のロケ地として使用されたボタ山も、今では運動公園になっています。
吉永小百合さんや小林旭さんもこの地を訪れ、香春岳をみたと思うとビックリです。
高台にあるため見晴らしもいいです。
田川市にある石炭・歴史博物館では当時の資料もたくさんあります。
「青春の門」のファン、五木寛之氏のファンの方はロケ地を訪れてみては?
場所 香春町総合運動公園