香春藩とは
田川郡香春町にある香春藩庁跡を訪ねてみました。
写真は香春の町並(宿場街としての面影があります)
皆さん、小倉藩や福岡藩、薩摩藩などの名前を聞いたことはあると思います。
香春藩ですがどこにあったの?と言えば田川郡の香春町です。
江戸末期の1867年から1870年の間に存在した藩とのこと。
・
写真は藩庁跡ある石碑(御茶屋香春藩庁跡)
どのような経緯で立藩されたのかと言えば、第2次長州征伐が理由になります。
長州毛利家と徳川幕府は戦争をします。主に4つの
舞台で戦いが進められました。
そのひとつが北九州でおこなわれた小倉口の戦いがあります。
小倉城自焼
戦いに勝てないとわかった小倉藩は小倉城を捨て、田川の地に転進します。
長州との講和が香春町でおこなわれ、山縣有朋などの有名人も香春の地に
訪れたとされています。
(写真は香春藩庁門 香春小学校にあります。 瓦には小笠原家の家紋)
香春藩から豊津県へ
長州との和議が成立し、香春藩が立藩されましたが、1870年にはお殿様の
御殿を新しく建てよう、藩庁を広くしよう、攻めにくい場所がいいなどの理由で
藩庁をみやこ町に移しました。
小倉藩から香春藩そして豊津藩へと移り変わった豊前ですが、大河ドラマの
裏側ではこんな切ない歴史がありました。
201号線、322号線からも近く、宿場街のなごりが残っています。